初めて見た海の記憶

海まで5分!

自分が持っている海についての記憶をたどってみると、次のような順番になる。

怖い!

九十九里浜

いつ、どこの海の思い出なのか定かでは無いが、初めてみた海の記憶(非常にかすかな記憶)は、「怖い!」というものだった気がする。

おそらく幼稚園に通う前後だったのだろう、波打ち際に連れて行かれ、自分の目の前で崩れ落ちながら襲いかかるように迫ってくる波しぶきに底知れぬ恐怖を覚えたことが強く心に刻まれている。

迫ってくる波しぶき!!

まだ小さい頃とはいえ、目線より高い位置から崩れてくる波の記憶があるということは、今にして思うと外洋に面した海岸、多分、家族でよく行った千葉県東金市にある親戚の家に近い「九十九里浜」なのかもしれない。

熱い!!

瀬戸内海

次の記憶はもう少し大きくなってから(小学校入学前後)の海の思い出である。こちらの記憶は比較的明瞭だが、具体的な海岸名は覚えていない。おそらく瀬戸内海にある砂浜であったと思う。この時はとにかく砂浜が「熱い!」という記憶である。

夏休みに家族で奈良県生駒市にあった祖母の家に行き、その当時高校生ぐらいだった従兄弟と一緒に瀬戸内海の海水浴場を訪れた。

比較的しっかりと作られた「海の家」で着替えを済ませ、波打ち際まで歩いて行こうとしたのだが、直射日光から守られていた海の家を出て、強い日差しに焼かれた砂に足を踏み入れた途端、素足の裏に耐えがたい熱さを感じ、慌てて海の家に逃げ込んだ。

まるで炎で焼かれた鉄板の上を歩いているようにも思えた。

焼けた砂の熱さ!!

その後何度か波打ち際を目指して歩いて行こうとしたが、海の家からの距離は遠く、我慢して歩いて行くことはとても無理だった。結局、従兄弟が笑いながらおんぶをして海まで連れて行ってくれた(^_^;)。

この頃には、波しぶきに対する恐怖心は無くなっていたようだ。

瀬戸内海ではさらにもう少し大きくなってからの記憶がある。場所は香川県高松市から船で渡った女木島めぎじま」の海水浴場である。小学校高学年の夏休みに、家族で高松市にある親戚の家を訪れ、親戚も一緒に「女木島」に遊びに行った。

この頃になると夏休みの区民プール通いの成果のためか泳ぎも上達し、海に対する恐怖心も無くなっていたと思うのだが、新たな恐怖が現れた、、。それは「海藻」

砂浜から少し沖に泳いで行くと、何かが足に絡みついてくる!慌てて海中を覗いてみると、そこら中に無数の海藻がゆらゆらと漂っている。まるで海底から無数の手が伸びて足をつかもうとしているように見えたので、その場所で泳ぐことをやめた。

絡みつく海藻!!

このように思い返してみると、自分が基本的に小心者のためか、小学生時代の海に対する印象は決して良いものだったとはいえない。しかし、この後にテレビや本、音楽などによって、私が海に対して持つ印象は大きく変わって行くことになる。

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